当院では、咳が続く症状の原因を正確に調べるため、杏林製「GeneSoc mini2」を導入し、百日咳の PCR 検査が可能になりました。
百日咳の患者さんが増加しています
- 2025年は、第12週(3月中旬)までに4,200 例の百日咳患者が報告され、前年 (2024年)の年間報告数(4,054例)をすでに超えています。
- 10~19 歳が全体の60.3%(2,532例)、5~9 歳が21.0%(880例)と、学童~10 代での感染が顕著です。
- 一方、0~4 歳の乳幼児の割合は減少しており、これは 4種・5種混合ワクチンの接種効果と考えられています。
出典:国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「百日咳の発生状況について(2025年4月22日更新)」 https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/pertussis/020/2504_pertussis_RA.html
こんな症状はご相談ください
以下のような症状がある方は、百日咳の可能性があります:
- 咳が2週間以上続いている
- 咳とともに嘔吐や息苦しさがある
- 周囲に百日咳と診断された人がいる
- 特に5歳以上のお子さんや10代の方で、ほかに明らかな原因がない場合
出典:国立感染症研究所「百日咳とは」
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PCR 検査について
- 当院での百日咳 PCR 検査は保険診療で行うことができます。
- 保険適用の推奨期間は、咳の発症からおおむね3週間以内とされています。
- 特に乳児やワクチン未接種者では4週間以内でも実施されることがあります。
※検査の必要性は、医師の診察・判断により決定されます。
※検体は鼻咽頭ぬぐい液などから採取します。新型コロナやインフルエンザと同じように綿棒で採取します。検体が採取できない場合は検査ができません。
※機械は1台なので、1回約15分で一人ずつの検査になります。
早めの診断が大切です
百日咳は、特に赤ちゃんや高齢者にうつすと重症化のリスクがあります。
ご本人だけでなくご家族・学校などへの広がりを防ぐためにも、咳が長引く場合は お早めにご相談ください。
